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中日ドラゴンズに育成選手として入団していた中村紀洋選手が、先日支配下選手登録された。かつて年俸5億円だった男が、泥水を飲む覚悟で臨んだ再スタート。そこからわずか1ヶ月で、見事“サクラサク”という結果になった。しかしそれでも年俸はまだ600万円。「お金じゃない」と言って野球を続けた部分をみれば、なんとも美しい話のようにみえる。しかし私は、この話に拍手を送る気にはなれない。そもそも彼は、オリックスをクビになったわけではなく、お金でもめて自ら退団したのだ。

もめた原因は左手首故障の「公傷扱い」にある。昨年オリックスに入団したノリだが、春先からケガの連続だった。開幕前の右足肉離れに始まり、左手親指の捻挫、古傷である左手首の故障、さらには右手首の故障。散々なシーズンを送っていた。本来なら治療に専念したいところだったが、チームの戦力不足から彼はケガを押して試合に出場。それもむなしく、チームは5位と低迷。ノリ自身の成績も振るわず、打率.232、12本塁打と期待を大きく裏切った。

そのオフ、彼は契約更改で「公傷」というものを球団に訴えた。『ケガしてたのに試合に頑張って出続けた。だから給料のダウン幅をもうちょっと少なくしてほしい』という訴えである。しかしオリックスはそれを認めず、交渉は決裂。トレード先を探すも、相手が見つからず断念。最終的にノリは自由契約となったのである。

そもそも公傷制度というものは、プロ野球全体の制度という形では存在せず、各球団の裁量に任されているのが現状だ。例えば、ロッテは公傷自体を認めていない。しかしその一方、巨人の高橋由伸選手は公傷を3度も認められている。オリックスの平野恵一選手はフェンスに激突してまでボールを追い、全身打撲の大ケガを負ったが、公傷は認められなかった。このように、球団によって甘い公傷認定もあれば、平野のような厳しい査定まで存在するのだ。

中村紀洋の場合、争点となった左手首のケガは昔からの古傷。死球により悪化したとはいえ、自己責任の部分も大きい。プロスポーツの世界には古傷なんて誰にでもあるもので、それが悪化したからといって球団に公傷を訴えるべきではない。元近鉄の監督で野球解説者の鈴木啓示氏も「『無事是名馬』で、優れた選手は故障に強い。中村には成績不振をケガのせいにし、公傷にしてくれとは言ってほしくなかった」と苦言を呈している。故障はしっかりと治してからシーズンを迎えるのがプロとしての責任。それは以前、彼自身の口からもよく聞こえた言葉だった。

彼が球団に言いたかったのは単に「お金をくれ」ということじゃなく、「オレみたいな選手が公傷扱いになれるよう、制度として導入しろ」に近いものだったのだろう。しかし、スポーツは身体を使う仕事であり、言い出すとどんなものでも公傷になってしまう。球団はよほどのことがない限り、ケガを「公傷」とは認められないのが現状だ。公傷制度を訴えるなら、一つの球団に訴えるより、選手会を通じて連盟に訴えるなど、他に方法があったのではないか。「退団」をちらつかせてまで公傷を訴えたノリだが、まさか本当に退団になってしまうとは、彼自身も予想外だったろう。

彼は「お金じゃない」と言った。では何なのか。この発言は、選手生命が絶たれかねない状況での“苦しまぎれの一言”だったのだろう。公傷とは労災保険みたいなものであり、結局は「お金である」である。お金でもめて退団した彼が、それでも「お金じゃない」と言うのは正直よくわからない。ノリがもし、「公傷を認める球団にしか入団しない」というスタンスだったならよく分かる。しかし、彼はそうではなかった。果たして中日ドラゴンズは、昨年のノリような事例に対し「公傷」を認めるだろうか。ノリがオリックスを退団した理由と、中日に入団した理由は、全くリンクしていない。彼の支配下選手登録が、他の中日選手に悪影響を与えないことを祈る。
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2007.03.25 | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(2) |

前編からかなり日にちが空いてしまったが、今回は後編ということで、阪神タイガースの野手、見どころについて書きたいと思う。今日時点ですでにペナントレースが始まっており、阪神タイガースは2勝2敗とまずまずのスタート。たった4試合だが、要所要所で今年の阪神の戦い方を見ることができている。

打撃陣に関しては正直、文句なしの充実ぶりだ。選手層の厚さ、左右のバランス、若手とベテランのバランスなど、12球団でもトップクラスの戦力になっている。新戦力という視点で考えると、野手は見事なまでに補強せず、現有戦力だけで2006年の開幕を迎えている。しかし戦力は確実に昨年よりアップ。これはまさしく岡田監督の言う内部補強が成功しているのではないだろうか。

大きなポイントとして、浜中、林、鳥谷の成長が挙げられる。浜中に関してはようやく右肩のケガが(まだ完治ではないが)回復し、スタメンとして使えるメドが立っている(今日の広島戦では、なんと2本塁打!)。もともと打撃に関しては素晴らしいものを持っている選手なので、あとは好不調の波を少なくできれば、一気にスタメン4番の座を担える存在になるだろう。そして私が浜中以上、いや、もはや金本以上に期待しているのが、プロ入り4年目の林威助である。スラッガータイプの割に強振せず、柔らかいバッティングで急成長している、今年の“影の主役”だ。守備に関しては上手いのかどうかは不明だが、もし下手クソだったとしてもお釣りがくるくらいバッティングレベルが上がってきている。めっぽう強いストレートに対するバッティングはもちろん、変化球への対応もまずまず向上してきており、調子が良ければクリーンアップを打たせても良いくらいだと思う。あと、鳥谷に関しては、バットが体に巻き付くような軌道のスイングができつつあり、内角球への対応が驚くほど向上している。3割20本も現実的だ。

あと気付いた「期待できるポイント」は、シーツ、関本の好調。シーツは昨年に3割近い打率を残したが、三振の多さと勝負弱さが目についた。しかし今年はオープン戦から驚くほど好調で、体が前につっこみすぎてしまう悪いクセが全く出ていない。このままフォームを崩さずにできれば、フルシーズンで3割30本は打てるのではないだろうか。関本は引っ張る打球が昨年より増えそうな印象で、持ち前のパワーを活かすバッティングがようやくできつつある。昨年のホームラン0本を意識しすぎて、フォームを崩さないかだけが心配である。

個人個人で大きく期待できるポイントは以上であるが、全体的なバランスも素晴らしく充実している。相手投手の左右によってセカンドを藤本か関本、ライトを桧山か浜中と使い分けることができ、その場合の代打はその試合使われなかった前述の選手のうち2人、そして加えて右打者ではスペンサー、町田、浅井(←期待!)、左では片岡、林を使うことができる。他球団からうらやましいと思われるような布陣だ。そして夏場バテはじめる頃に重要となってくるのが、ベテランの存在。阪神には夏場に強い金本がおり、さらには桧山、矢野、片岡と精神的に支えとなれる大ベテランが多く存在しており、精神的な心配もあまりない。

そして最後に守備。比較的不安なのが今岡、浜中、金本なのだが、秀太や前田、中村豊や上坂が守備要員として十分使えるので、あまり心配する必要はない(まあ、金本は替えられないが)。そして守備で大きいのが赤星、矢野、鳥谷、藤本のセンターラインが安定していること。軸がしっかりしているので大崩れすることがあまりなく、守備からの大量失点はあまり考えにくい。

以上のように、阪神タイガースの打撃、守備に関しては不安点が少ない。しいて言うならば、不安はケガ人が出ることだ。キャンプ~オープン戦と目立ったケガ人はいなかったが、ケガ人が出る時は立て続けに出るものだ(2002年の阪神が良い例)。金本や赤星のように、骨折してまで出続けろとまでは言わないが、せめてケガをしないような自己管理をしっかりしてほしいと思う。それも含めて、「野球の実力」と言えるだろうから。

総括を言うと、今年の阪神タイガースは打撃のチーム。投手陣の不安(と言ってもそれなりの投手力はある)をカバーするだけの野手が揃っている。「野球の基本は投手」と言うように、本当なら投手力をベースにした守りのチームが理想なのだが、その理想を消し去るくらい野手が充実しており、1年間を横綱相撲で戦い抜くことができるだろう(ちょっと言い過ぎかも)。順位予想としては、期待抜きでも優勝。対抗馬は巨人。よって、2強4弱になると予想している。

最後に、今年の阪神の見どころを挙げてみる。
 1) 金本のフルイニング連続出場世界記録904試合達成
 2) 井川、浜中の復活
 3) 新ヒーローの出現(林、鳥谷、江草、能見など)
 4) 巨人との伝統の一戦(新生巨人は強く、良い野球をする!)
 5) 若手の台頭(赤松、喜田、桜井、筒井和、岩田、田村など)
 6) 交流戦での復刻版ユニフォーム(今年はビジターのブルーのやつも)
 7) 岡田監督の毒舌ぶり


以上。
ちなみにパリーグはソフトバンクが優勝すると予想(ベタやけどしゃーない)。

2006.04.06 | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(0) |

WBCの興奮がさめやらぬうちに、2006年のペナントレースが開幕を迎える。関西で生まれ、関西で育った私はやはり阪神タイガースとオリックスバファローズを注目してしまうのだが、今日は今年の阪神タイガースの展望について書いてみたいと思う。

昨年の阪神タイガースは混戦を制してセ・リーグ優勝。数年前までの“ダメ虎”からは想像もできないような、たった2年ぶりの優勝だった。しかしその後の日本シリーズで屈辱的な4連敗であっさり敗退。まさに天国と地獄を味わい、結果的に阪神タイガースは敗者として1年を終えた。日程の問題とかは関係ない(村上ファンドなんて絶対関係ない)。ただ単に実力がなかったのだろう。思えば岡田監督の言う「日本シリーズはお祭りや」の考え方(どこまで本気の発言か知らんけど)が、この結果を生んだのではないだろうか。バレンタイン監督からの予告先発の提案も、受けるべきではなかったような気がする・・・。まあ、いま言っても仕方がない。とにかく、今年はさらに本気で日本一を狙ってほしいものだ。

今年の戦力を見たとき、気になるのは大きな補強をしなかったこと。岡田監督は“内部補強”を強くアピールしているが、不安な部分が埋まるほどの内部補強が進んでいるとは思えない。特に投手陣にそれが言える。正直、不安である。

まず今年の投手陣のポイントは、何といってもリリーフ陣。昨年は絶対的な中継ぎエースに成長した藤川球児がMVP級の活躍を魅せたが、日本記録の80試合登板による疲労の蓄積、WBCで打たれたことへの精神的影響、1段モーションへのフォーム変更など、不安要素は多くある。去年が良すぎただけに、恐らく、去年と同じまたはそれ以上の成績を上げることは難しいだろう。抑えの久保田に関しては、昨年から不安だらけ。精神的にモロいのか、打たれ出すと球が高くなり、変化球で逃げたあげくコントロールミスを痛打されることが度々あった。WBCのメンバーに選ばれたが特に目立った活躍はなく(ペタジーニに3ラン打たれたぐらい)、まだまだ絶対的な抑えとしては安心ではない。それに加えて、ウイリアムスのケガという大事件が起こり、もはやJFKだけに頼っていられる状況ではない。ここは質より量で勝負すべき状況だと思う。能見、相木(←コイツなんか期待!)、桟原、吉野、中村泰など、候補はたくさんいるので、この中から誰か一人でもブレイクしてくれれば・・・という感じ。もちろん、全員がコケる可能性だってある。うーん。心配だ。

先発陣はリリーフほどではないが、少しの不安はある。年齢を考えると、下柳が昨年のような活躍をする保証はない。年齢的に伸び盛りな井川、杉山、安藤の3人に期待するしか他ないという状況である(3人いるだけでも十分か)。あとは江草、オクスプリング、ダーウィン、福原(←もっと頑張れ)に先発ローテを争わせるという状況。中でも期待は江草仁貴(25)。直球も変化球も、球のキレが凄い。もしかしたら10~15勝くらいするかも、といっても過言じゃない投手。注目です。個人的に出てきてほしいのは、三東(ケガで出遅れているが素晴らしい球を投げる)、太陽(魂で投げる投手)、橋本(チェンジアップは一流)。なんだかんだ言っても層の厚い投手陣なのでチャンスは多くないだろうが、ぜひ出てきてほしい。

以上のように、投手陣には不安が残っているが、それでもセリーグでは充実している方ではないだろうか。補強としてはオクスプリング、相木ぐらい。FAの野口、豊田のどっちか一人でも獲っていれば・・・と思ってしまう。だが、“内部補強”で期待すべき人材はたくさんいるのも事実。うまく戦力が噛み合えば、日本一も何とか狙える投手陣になるはずだ。岡田監督をはじめ、スタッフの手腕が問われるのは間違いない。パリーグと違って、セリーグには強力打線のチームがいないことが救い(?)ではある。

次回の後編は打撃、守備、見どころについて書きたいと思います。
以上。

2006.03.25 | スポーツ | トラックバック(1) | コメント(2) |

もしオリンピックが、4年間の苦労が大きい順番に順位が決まっていくものだとしたら、どんなに感動的で、どんなにつまらない大会になるだろう。トリノオリンピック女子フィギュアスケート。フリーの演技を見終わって、私はこう思った。金メダルの最有力候補と言われ続けてきた女王・スルツカヤが、無欲の日本人に完敗した瞬間だった。

思えば4年前のソルトレークシティー。地元米国の新星サラ・ヒューズに逆転を許し銀メダルに終わったとき、人目をはばからず大泣きした彼女の姿が今も目に焼き付いている。そこからの4年間、彼女はスケート選手としてではなく、一人の人間としてどん底を味わうことになった。地元ロシアで開かれた03年のグランプリファイナル。観戦に来ていた母の体調が腎臓病で突然悪化。看病のため、世界女王は世界選手権を辞退した。「スポーツは数年、家族は一生」と話した彼女の言葉に、ウソは全くなかっただろう。

同じ年、彼女を原因不明の発熱、手足のむくみ、内出血が襲う。「自己免疫疾患」という難病。それでも彼女は氷の上に立ち、歯を食いしばりジャンプを繰り返した。そして04年には圧倒的な強さでグランプリシリーズロシア杯、グランプリシリーズファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権でいずれも優勝。苦難を乗り越えた女王は一回りも二回りも大きくなり、周囲の期待はまたもや「オリンピックで金メダル」になった。彼女自身も、ソルトレークの雪辱をトリノで期すことしか考えられなくなっていたに違いない。

そして迎えたトリノ五輪。ショートプログラムの「死の舞踏」は、彼女の壮絶な人生を表すかのように華麗で美しく、そして悲しげに見えた。4年前の涙、母親の病気、自身の病気、医療費、生活費・・・。重すぎる重圧がフリーの演技で彼女を転倒させた。その瞬間、ほんの一瞬だけ天を仰ぐ。演技が終了し得点が発表されると、笑顔で悔しがる彼女の姿があった。涙が溢れそうでも、心から悔しがりたくても、それを全世界に見せることができなかった。彼女にとってこの4年間が何よりも辛い4年間で、誰より堪え忍び頑張った4年間だった。そんな4年間を否定したくないという想い、そして次の4年間をまた堪え忍んでいくことに対する恐怖、その二つがあったのだろう。4年前と違い、人目につかないところで彼女は号泣した。五輪で彼女の演技を見ることはもうできない。

「でも、それが人生」
いつも使う言葉を、スルツカヤはこのトリノでも使った。オリンピックで勝てなかった悲劇の女王は、自身の4年間の苦労を独自の表現で称えていたのだ。その言葉を聞いたとき、彼女の転倒が皮肉にも美しく感じた。

荒川静香の完璧な演技に息絶えた彼女は、表彰台で手を振ることなく、
静かに咳き込んでいた。

2006.02.27 | スポーツ | トラックバック(1) | コメント(2) |

2005年のプロ野球もそろそろ終盤戦。今年は巨人戦の視聴率低下をはじめ、様々な問題が日本のプロ野球界に提起されてきました。70年を超える日本プロ野球の歴史の中でも、ここ数年の状況は決して良くありません。しかし今はストーブリーグでも何でもなく、ペナントレースの真っ最中です。諸問題の解決策を考えるのも良いですが、ここは一つ、現在行われているプロ野球を純粋に楽しもうじゃありませんか!ペナントレースもプレーオフも、日本シリーズも、アジアシリーズも、個人タイトル争いも、ドラフトも、さらにはシーズンオフまでも、なんだかんだ言って見どころは十分にあります。今年プロ野球に注目していなかった人たち!今からでも遅くありません!ぜひとも今年のプロ野球に注目して、どんどん試合を盛り上げていきましょう!


●青木宣親はイチローを超えるか!?
長い長い日本プロ野球の歴史の中で、1年間に最も多くのヒットを打った選手は誰でしょう?恐らくこれには多くの人が簡単に答えることができるでしょうね。もちろん、あのイチロー選手。今から11年前、弱冠20歳の若者が、半世紀を超える日本プロ野球の歴史で誰も踏み入れたことのない「シーズン200安打」という未知の領域に足を踏み入れたことは、ファンに大きな感動と衝撃を与えました。

そして今年、その未知の領域に23歳の若者が挑戦しようとしています。ヤクルトスワローズの1番バッター・青木宣親外野手。8月23日現在、ヒット数は両リーグトップの151本。このペースでいくと、シーズン終了時点で207本になります。少しでも今からペースを上げることができれば、あのイチローの打ち立てた記録を塗り替えることができるんです。

ホームランはあまり打ちませんが、鋭いライナーを放つバットコントロールと俊足が魅力。プロに入ってまだ2年目ということで、初々しさもあり、常に一生懸命なプレーが光っています。そういえばあの頃のイチローも、今のように風格もなく、初々しさが光っていたなあ・・・。そんなことを思わせてくれる青木選手。果たしてイチローの210本を超えることができるのか?スーパースターの資質を持つ彼に、さあ注目です!伝説の瞬間を見逃すな!


●千葉ロッテの優勝で幕張は大フィーバー!?
日本のプロ野球12球団のうち、最も優勝から遠ざかっているチームってどこか分かりますか?もちろん今年から参入した楽天は除きます。数年前なら「阪神!」と即答する人が多かったのでしょうが、実は当時から阪神より優勝から遠ざかっていたチームが存在していたんです。答えは千葉ロッテ・マリーンズ。何と、31年間も優勝していません。31年前に産まれた赤ちゃんが、今はもう31歳です。当たり前ですが。「弱いプロ野球チーム」の代名詞として君臨して数十年。ようやく今年、優勝できるチャンスが訪れています。

千葉ロッテと言えば、何と言っても応援が凄い!普通の球団ならメガホンと太鼓でドンドンと音を鳴らすスタイルなんですが、ロッテファンの応援は声が主体。見事なまでに統率の取れた応援は12球団随一です。球場全体がロッテ色に包まれ、まるでJリーグの熱狂的サポーターのよう。熱狂ぶりも凄まじく、あの阪神ファンより凄いと言う選手もいるほどです。

今年のロッテはピッチャー、バッターともに素晴らしい選手が揃っており、バレンタイン監督の指揮のもと、開幕から首位を独走していました。現在はソフトバンクに抜かれて2位ですが、パリーグにはプレーオフという制度があります。プレーオフというのは、ペナントレース終了後、上位3チームでトーナメント戦を行い、そこで勝ったチームを真の優勝とする制度。ということは、2位のチームにも3位のチームにも優勝するチャンスがあるってことです。もしこのプレーオフを制し、千葉ロッテが31年ぶりに優勝したら・・・。スタジアムのある幕張では大大大フィーバーが巻き起こるでしょう。花見川に飛び込むなんてファンも・・・いるかもしれませんね。


●藤川球児の歴史に残るストレートを見よ!
現在の日本プロ野球で、最も打ちにくい球を投げるピッチャーは誰か?そんな問いに、多くの解説者やファンはこの投手の名前を挙げるでしょう。阪神タイガースの中継ぎエース・藤川球児投手25歳。昨年まで目立った活躍はなく、彼本人もいつクビになるかとヒヤヒヤしていたらしいです。そんな状況で迎えた今年、フォームの安定により(?)彼の球は突然変異のようにうなりを上げました。解説者が揃って口にする“糸を引くような”ストレートは、来ると分かっていてもバットに当たらない快速球。161kmを出したあのクルーン(横浜)のストレートよりもはるかにキレがあり、バッタバッタとおもしろいように三振を奪っています。往年の名投手・江川卓、江夏豊、尾崎行雄に匹敵する球とまで言われ、あの松坂大輔投手(西武)や上原浩治投手(巨人)も一目置いています。特に外角低めにズバッと決まるストレートは、素人目で見ても驚異的。ため息すら出ます。

球だけでなく、タフさも彼の売り。彼が投げた試合数はチーム114試合消化時点でなんと64試合。2試合に1回以上は投げていることになります。日本プロ野球の1シーズンでの最多登板数は「神様、仏様、稲尾様」と言われた鉄腕・稲尾和久の78試合。このままのペースでいくと、藤川投手はその日本記録を44年ぶりに更新することになります。

歴史に残る彼のストレートを、2試合に1回も見ることができるなんて、阪神の試合はなんて魅力的なのでしょう。ただ、来年も彼が同じような球を投げられるかどうかは、今までの実績が少ないだけに不明です。そういう意味でもぜひ今年、彼の凄まじいストレートに注目すべきです!


●アジア最強を決める「アジアシリーズ」が初開催!
アジアで最も強いプロ野球チームはどこなのか?そんな疑問を抱く人は・・・あまりいないでしょう。しかし!プロ野球が盛んな日本、韓国、台湾に中国を加えた四ヶ国のそれぞれのチャンピオンチームが戦い合って「アジア最強チーム」を決めるという、かつてないシリーズは国全体で盛り上がること間違いなし!これにより、ペナントレースや日本シリーズも今まで以上に盛り上がるでしょう。日本シリーズで優勝しても、アジアシリーズで敗れた時点でそのチームは“敗者”です。日本一のチームなのに、次の年は「打倒!サムソンライオンズ!」などの目標を掲げる“挑戦者”になります。日本シリーズ優勝さえも「通過点」であるチームもあれば、ペナントレース優勝が大目標のチームもいるようになるでしょう。なかなかおもしろい構図ですよ。

今年に関して言えば千葉ロッテが日本一になるとおもしろい。ロッテには韓国のスーパースター・李(イ・スンヨプ)選手が在籍しています。アジアリーグはそれぞれの対戦でホーム・アウェイで試合を行うので、韓国戦で李選手の凱旋試合が実現します。李選手は韓国プロ野球時代に56本のホームランを放ち、王貞治が打ち立てたシーズン55本のアジアホームラン記録を塗り替えたすごい選手。アジアシリーズに出場することになったら、一挙にその舞台の主役に躍り出ることになるでしょうね。

あとは阪神タイガースが出場して、甲子園が一面阪神ファンになるシーンも見てみたい(今でも十分なってますが)。各国の選手はビビるでしょうね。あんな応援、他の国にはないですから。いずれにしても、今年から始まるこの「アジアリーグ」は見どころ満載!国の代表を決める日本シリーズからもう目が離せない!


他にもまだ
●注目のあの投手は!?ドラフト会議に注目!
●星野巨人?野村楽天?古田ヤクルト?オフに激動が起こる!

などなど、見どころが満載です。長くなりそうなので続きは後日にしますが、なんだかんだ言っても2005年のプロ野球は熱いんです!プロ野球の未来を議論するのも良いですが、まずは目の前の試合をどんどん盛り上げようじゃありませんか!野球ファンをやめた人も、野球なんて知らない人も、今からでも遅くありません!
さあ、球場に行こう!テレビを見よう!話をしよう!

2005.08.24 | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(4) |

今年はスポーツの世界大会が盛んですね。ワールドバレー、世界水泳、世界陸上、そして世界柔道。テレビでその放映を見ていると、各テレビ局はさまざまな方法で番組を盛り上げており、視聴率獲得への執念が伝わってきます。スポーツにあまり関心のない人も取り込んでいこうという思いからか、キャスターとして俳優やお笑いタレント、アイドルを起用してみたり、試合前にジャニーズに歌を歌わせたり、各選手にしょうもないキャッチフレーズを付けたりしています。それらはどれもプレーとは直接関係のないものが多く、そのスポーツの本質的なファンを取り込むよりも、本質とは別の理由で放送を見てもらうことを目的としているような気がします。全てが安易。ナメてんのかと言いたい。

特に気になるのが、各選手に付けられたキャッチフレーズ。はっきり言ってセンスが全くない。こんなことならキャッチフレーズなんて無い方がマシです。キャッチフレーズというものは、そのスポーツをあまり知らない人でも、選手のこと(プレースタイルや得意技)を簡単に知ることができるためのものであるべきです。そしてそのキャッチフレーズをきっかけに、ファンはそのスポーツの本質を知ろうという気持ちになっていくものであるべきなんです。しかしどのテレビ局も、意味不明の言葉であったり、ビジュアルのことを説明した言葉であったり、その選手のプレーの本質に迫るキャッチフレーズではないものばかり付けています。

例えばワールドバレー。宝来眞紀子のキャッチフレーズは「ジャパニーズ・ハイタワー」で、吉澤智恵は「若きフライングアーティスト」、大友愛は「勝利を呼ぶワンダーガール」です。このキャッチフレーズだけを見て、3人がそれぞれどういうプレーをするのか、果たして分かるのでしょうか?宝来でわかることは「背ぇ高いんやろなー」ってことだけ。吉澤は「若いんやろなー」。大友「なんかわからんけどええ感じなんやろなー」ってこと。バレーの奥深さを知ろうとするきっかけには全くなりません。もっと彼女たちのプレースタイルを表現したフレーズにして、バレーの本質を伝えるようにしてほしい。例えば吉澤で言うと、「世界をあざ笑う技術!芸術のブロックアウトを見よ!」みたいな。大友は「勝負のカギをにぎる諸刃の剣」とかね。

結局、テレビ局は「ニックネームの名付け親」になりたいだけなんですよ。番長(清原和博)とかジャンボ(尾崎将司)みたいに、名選手が生涯呼ばれ続けるニックネームを名付けた張本人になりたいんです。自己満足に近いですね。為末大選手の「ラストサムライ」なんてめちゃくちゃです。こんなん定着するわけないです。恐らくテレビ局の人間は、「1つでも定着すればいい」と思っているんでしょうね。特徴のない選手のフレーズなんてひどいもんです。女子マラソン大島めぐみの「天才肌の姉さん女房」なんて、ナメてるとしか言いようがない。男子100m200mのアサファ・パウエル(ジャマイカ)は「短距離界のパウエル長官」。悲しくて言葉が出ない。

キャッチフレーズに限らず、アナウンサーの発言や選手の取り上げ方など、さまざまな部分で同じようなことを感じます。「このスポーツに興味がなくてもいいから、何でもいいから見てくれ」っていう意識。選手をアイドル・タレント化することによって、ビジュアルや雰囲気だけでもそのスポーツを楽しめるようにしているんです。考え方によっては、それも一つのファン獲得の手段なのかもしれません。しかしそれでは、そのスポーツの本質を知るファンは減り、ワーキャー試合を見るだけの軽いファンだらけになります。そのようなファンは、華やかな選手が少なくなったらすぐに離れてしまいますよ。結局、「その時期だけのファン」が多くなるんです。スポーツの本質に迫れるような番組作りをすれば、もっと本質的なファンが増え、そのスポーツの発展にもつながるのに、テレビ局は目先の視聴率にこだわってしまっているんです。これは非常にもったいない。

いま日本ではサッカーくらいじゃないですか、ある程度本質的な放送をしているのは。サッカーの選手にはしょうもないキャッチフレーズなんて付かないでしょう。それは本質的なファンが多いからです。アホを引きつけるためのキャッチフレーズなんて、サッカーには必要ない。ファンのレベルが高いんですよ。だからファンが簡単に離れていくこともなく、野球を超えるほどの人気スポーツになっているんです。軽~い番組作りをしている時点で、バレーも水泳も陸上も柔道も、やっぱりマイナー止まりなんです。歯がゆいですね。テレビ局はもっと考えないと。「視聴率が全てのテレビ社会」がなくならない限り、このような番組づくりは続いていくでしょうね。

逆に大相撲中継は、ある意味このワールドバレーのような番組づくりを参考にしなければならない。現在NHKが独占的に放映していますけど、そろそろ民放にその権利を譲ってはどうでしょう。大相撲は危機ですから。プロスポーツにあるまじき現状ですよ。本質的ファンとか言ってられません。一度、世界水泳のような感じで中継して、何でもいいから国民の目を向けさせないと。そうなると昔からのファンからは反論も出るでしょうけどね。

2005.08.08 | スポーツ | トラックバック(1) | コメント(6) |

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