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制服(吉田拓郎/1973年)
集団就職で東京に出てきた少女たちを見かけ、駅のホームから遠く眺めている情景を唄った名曲。都会というものは時に夢を抱かせ、時に夢を壊す。そんな都会の現実から、少女たちの将来をあくまで現実的に思い浮かべています。

集団就職は今では遠い昔のことですが、この曲を聴くと、そんな少女たちの人生を痛いくらい感じることができます。田舎で生まれ田舎で育ち、希望に満ちた純粋な少女を、都会という現実が良かれ悪かれ大人へと変えていく。切ない少女の人生が目に浮かんできます。「きれいに暮してゆける土地は どこか他のところのような気もするよ」 本当にそう思う。都会のしがらみや“建前と本音”を学び経験することは、純粋な少女の心を消し去ってしまう可能性があります。そう思うと、都会に出てこなかった方がある意味本当の幸せが手に入るのかも知れません。しかし少女たちは、都会を夢見て上京する。そんな光景を見てジレンマのようなものを感じたのでしょうか。

高校時代、僕はこの曲に感銘を受けてテープがすり切れるほど聞いていました。今は集団就職などなく、現実社会を伝えるメディアが多数存在します。少女たちは「都会の現実」をある程度認識でき、この曲のような状況になることは少なくなりました。それも良かれ悪かれですけど。


浅草キッド(ビートたけし/1986年)
ツービートの下積み時代を、ビートたけし自身が作詞作曲して唄った名曲。数々の芸人・俳優を生んだ「浅草松竹演芸場」が舞台で、貧乏暮らしの中で芸に励む彼の様子が窺えます。

「夢を託した百円を 投げて真面目に拝んでる」
売れたい一心でなけなしの百円を賽銭箱に入れる。同じような芸人が今まで数え切れないほど存在し、その多くが夢叶わずに散っていったのでしょう。そんな切ない思いをこの曲は感じさせてくれます。ツービートに限らず、売れない芸人を支えるのは、歌詞にある「いつか売れると 信じてた」 というひと言。ストリップ小屋で細々と働いていた少年が、今では「世界の北野」と呼ばれるまでにのし上がった。今の北野武があるのは、この時代があったからと言っても過言ではないでしょう。

「夢は捨てたと言わないで 他に道なき二人なのに」
カネもなく、客も来ない。いっそ辞めてしまいたいが、辞めてしまうともう何も残らない。恐ろしい世界に飛び込んでしまったという思いがそこにあったのでしょう。天職なんてのは、一種の麻薬みたいなもので、どんなに苦しくても辞められないものだと思います。ビートたけしにとって、「お笑い」とは天職。映画監督として脚光を浴びている今でさえ、「俺はお笑い芸人だ」と言っています。

この唄は芸人が創ったとは思えないほど素晴らしい曲。歌詞もメロディも、何とも言えない哀愁が感じられます。彼の才能が素晴らしいことを証明しているのではないでしょうか。そして意外と声も魅力的。モロに“ビートたけしの声”っていう感じですが、ヘタウマな感じが曲と良く合っています。
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2005.06.28 | 音楽 | トラックバック(1) | コメント(4) |

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