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【大日本人】 8点
意外・・・と言ったら失礼ですが、おもしろかった。見終わった感想としては、「めっちゃ笑ったわ~」ってことと「これ、果たして映画か?」っていうこと。ただ、映画というものは、必ずしも「こうでなくてはならない」という決まりがあるわけではなく、多くの作品に見られる傾向があくまでも“映画の標準”であるような気がしているだけだと思うので、その部分に文句はありません。

基本的なテイストとしては松っちゃんのコントDVD『VISUALBUM』のような感じ。あまり内容を書くとこれから観る人が楽しめないので伏せておくけど、“松本人志テイスト”がプンプンしていて「あ~、松っちゃんホンマこういうの好きやな~」って思う部分が随所に存在しています。インタビュアーの“なあなあ”のノリとか、ヒーローに対する世間の扱いとか、彼の“マゾ的”な笑いのツボが詰まっています。松本人志の笑いが好きな人であれば、ほぼ間違いなく楽しめるでしょう。

終盤は『ごっつええ感じ』的なノリが急に始まって、彼の言う「映画を壊す」という言葉通り、ムチャクチャな展開。“映画の標準”を大切にしたい人であれば、意味不明な内容で怒りすら込み上げてくるような展開でしょう。個人的には大笑いしたから満足でしたが、間違いなく賛否両論あるでしょうね。でも初作品でここまでムチャクチャできたのは、やはり彼が松本人志だったからでしょう。

一部で言われている「この映画は児童虐待や介護問題、動物愛護問題などの社会風刺がたくさん入っている」という意見ですが、シーンひとつひとつ振り返ってみればそうとも思いますが、観ていて強くそう感じることは特にありませんでした。この部分に関しては、ちょっと彼を持ち上げすぎでは?と思います。「天才」と言われている人だと、細かいところを取り上げてそういう意見を言う人もいるんですかね。彼自身も「たまたま」と言っていますし、そんなに社会風刺を込めた映画だとは思いません。

あと、出演者の演技がなかなか自然で良かった。エキストラ(?)のおっさんたちも含めて。撮影する雰囲気づくりが上手かったんでしょうね。ただ、松っちゃん自身の演技がイマイチだったことが残念。関西弁の彼がむりやり標準語を使っているので、終始ぎこちない演技にみえました。観てる側が「松っちゃんの演技」として観ているので、さらにぎこちなく見えたんでしょう。世の中の松本人志に対するイメージは完全に出来上がってしまっているので、役者・松本人志はかなりハードルが高いですね。相当な演技力がない限り、ぎこちなさを感じると思います。

正直、この映画はカンヌでウケるとは思えません。酷評されることがあったのも十分うなづけます。松本人志のツボが好きな人でなければ、意味不明ってこともあるでしょう。事実、僕の隣にいたカップルは「わからん、わからん!」を連呼していました。でも、やっぱ劇場で見ておくべき作品だと思いますよ。


【監督・ばんざい!】 5点
「世界のキタノ」だから許される、映画で遊びまくった作品。北野武の代表作には決してならないだろうけど、「こんな映画があってもいいのかも」とい思えた映画。気合いを入れて観に行くような映画では全くなく、2~3年後には「そんな作品あったなあ~」と思うくらいの、まあそんな感じの内容でした。

前半の、あらゆるジャンルの映画をオムニバス形式で見せるパターンは個人的に好きでした。でも、こういうのを続けていくのかと思いきや、後半はどうもよくわからないテーマの作品を長々と続けていたので、ちょっと退屈に感じました。どうせなら前半のようなノリで終わりまで続けていってもらった方が良かったかも。

松本人志の『大日本人』と同様、この映画も「映画を壊す」作品だったように思えます。ただ、こっちはちょっと不発って感じ。ビートたけしの笑いは詰まっていたけど、映画自体の芯となるものがあまり見えずダラダラしていて、あまりついていけなかった。良い意味でも悪い言い見でも「悪ふざけ」したような映画だったように思えます。

それぞれのオムニバス作品での内容は、「さすが北野武!」という部分も多くありました。貧乏な子どもが出てくる人間味ある物語や、忍者映画での迫力あるシーンなど、それぞれで彼の持ち味のようなものが出ていました。だからこそ、そのノリで最後まで進めていってほしかった。後半のダラダラ感は狙いだったのかもしれないが、個人的にはあんまり。なんかもったいない映画のように思えたのは僕だけでしょうか。1800円払うほどの映画かと言われれば、払うほどではないと答えてしまう映画です。

2007.06.05 | 映画 | トラックバック(13) | コメント(5) |

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