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【さくらん】 2点
申し訳ないですが、全くおもしろくなかった。いくら写真家として実績があっても、親父が超有名映画監督でも、それだけですばらしい映画が撮れるとは限らないですね。正直、ある意味ホッとしました。やっぱ映画は中身。色彩や映像、音楽が良ければいいってもんじゃないですよ。

確かに、ビジュアルにはかなり力を入れていて、赤を基調とした世界には独特の雰囲気が漂っていました。蜷川実花さんの写真を何枚か見ましたが、いかにも彼女が好きそうなテイスト。ちょっとギラギラしていてうるさかったけど、そこが彼女の良さでもあるんでしょうね。でも、僕は北野武の『Dolls』の方がすばらしい色彩だったと思います。

ストーリーと脚本は言い出すとキリがない内容。前半、あれだけ花魁の世界を描くことに徹していたのに、後半は急にベタなラブストーリーに突入。椎名桔平が登場してからちょっとヤバい雰囲気が漂いだして、まさかの“そのまんま”な展開。ここまでとは思わなかった。逆に「ウソん!?」って思いましたもん。

各俳優陣の演技っぷりに感じる“時代感”がめちゃくちゃで、違和感たっぷりでした。印象ですが、みんな前半は頑張って時代感のあるセリフを使おうとしてたのに、後半は息切れしてフツーの現代人に戻っちゃってた気がする。後半なんてただの現代の恋愛ドラマやった。退屈やった・・・。土屋アンナなんて“素”でしたやん。あれ、演技って言うんですかね?多少は狙った演技なんでしょうけど・・・まあ、あれが売りの女優なんでしょうから、何とも言えないです。

あと疑問なのが、主人公が花魁としてNo.1に登りつめられたのはなぜなんでしょう?遊郭に来た客がそろって絶賛する理由が、僕にはよくわからなかった。特に飛び抜けて美しいわけでもなく、ナイスバディでもなく、サービスがすばらしいわけでもなく・・・。なんか、出来上がってるストーリーのような感じがして、あまり入っていけなかった。この映画で言えるのは、木村佳乃と菅野美穂の体当たりっぷりにびっくりしたってことだけですね。


【マリー・アントワネット】 4点
これは歴史映画では全くなく、「どこにでもいるような一人の女性の生き様」を描こうとした映画でした。ファッションやグルメを楽しむ女性は中世ヨーロッパでも現代でも同じで、跡継ぎづくりのために四苦八苦する姿や、ダンナに満足できなくなって遊び出す姿など、徹底的にマリー・アントワネットを人間的に描こうとしていました。

しかし、いかんせん、それが表現できていなかった。マリーの性格や心の奥底に秘めた想いが全く見えず、“人間味”がマリー・アントワネットに感じられなかった。ひと言で言えば、キャラが定まっていなかった気がします。ポップで天真爛漫な女性を描きたかったんでしょうけど、脚本が悪かったのか、キルスティン・ダンストには荷が重かったのか、全くダメでした。この女優はスパイダーマンのヒロインの人らしいですね。ぜんぜん魅力的じゃないと思います。オーラも容姿もぜんぶ。スパイダーマンの頃なんかもっとヒドかったですよ。

この映画は歴史的背景を排除させるのが(たぶん)狙いだったとはいえ、ラストシーンはかなりひどかった。どう考えてもギロチン処刑を描くべきだったのに、中途半端すぎる終わり方で最悪でした。実際に処刑される前にマリーが言った言葉なんて、映画のラストシーンにはもってこいの言葉。なのにどうしてそれを使わなかったんでしょう。もったいない。別の意図があるんなら聞きたいもんです。僕なら、マリーが死ぬ直前に放ったあの言葉で映画を締めくくります。ギロチン処刑の瞬間までは映さず、最期の言葉が放たれた瞬間にエンドロールです。その方が絶対いいでしょう。あと、あのBGM、なんだありゃ。あれがソフィアコッポラっぽさらしいんですが、ちょっと僕にはついていけませんでした。

映画のほとんどが宮廷のなかでのシーンで、貧困にあえぐフランスの群衆が登場したのは最後の襲撃事件のシーンくらいだったのは良かった。この映画はあくまでもマリー・アントワネット目線にさせるべきなので、閉ざされた宮廷生活を演出するこの表現で良かったですね。


【それでもボクはやってない】 8点
裁判の傍聴はしたことないですけど、かなりリアルな映画だったような気がする。淡々と進む裁判のなかに、焦りやいらだちが入り交じっていて、容疑者にさせられた主人公の気持ちがよく伝わってきました。日本における司法の構造的問題をバッサリと切っており、主人公でも裁判官でも弁護士でもない“誰か”からのメッセージが存在しているような気がしました。まあ、それは監督である周防正行氏その人なんでしょうね。

役所広司、加瀬亮の演技が特に良かったです。加瀬亮の演技ははじめて見たんですが、こんなにいい役者とは知らなかった。偶然この役がハマリ役だったこともあるんでしょうが、なかなかの演技派っぷりにびっくりしました。長時間の映画なのに長く感じなかったのは、ストーリー・脚本以外にも役者の演技があったからだと思います。この映画は3つとも良かった。シーンとした映画館が妙に心地よかったです。

エンタテインメント性は全くないドキュメンタリー系の映画なので、人によってはしんどい映画でもあるでしょう。でも検察官と弁護士、裁判官の弁論対決や、判決が言い渡されるまでのプロセスなど、もはやこれはエンタテインメントと呼んでもいいものだと思います。傍聴マニアの気持ちも少しは理解できました。裁判長が急に交代したことや、判決基準の裏話など、裁判におけるもどかしい実態を打ち出し、勉強になる部分も多くありました。映画に限らず、この映画みたいに何かの実態を知り学ぶことができるものって大切ですよね。映画ってこういうものが少ないんで、貴重だと思います。しかも打ち出し方が自然で違和感がなく、いち傍聴人になってスクリーンの中に入ることができました。あまりない、一風変わった映画です。他にも日本映画で冤罪告発映画は何本かあるらしいので、これを機会に観てみようかと思います。

2007.03.14 | 映画 | トラックバック(18) | コメント(2) |

おわーーー久しぶりの勝映(略してる)!

ほんと、また映画部行きたいなーー。

2007.03.14 01:26 URL | まむー #- [ 編集 ]

>まむー

おお!久しぶり!
元気してるか??
あっそういえばこないだのメール返すの忘れてた!!

勝映って・・・(笑)
光栄です。
映画部、やるときはまた誘うから待ってろ!

2007.03.14 07:55 URL | エツ #- [ 編集 ]












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