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中日ドラゴンズに育成選手として入団していた中村紀洋選手が、先日支配下選手登録された。かつて年俸5億円だった男が、泥水を飲む覚悟で臨んだ再スタート。そこからわずか1ヶ月で、見事“サクラサク”という結果になった。しかしそれでも年俸はまだ600万円。「お金じゃない」と言って野球を続けた部分をみれば、なんとも美しい話のようにみえる。しかし私は、この話に拍手を送る気にはなれない。そもそも彼は、オリックスをクビになったわけではなく、お金でもめて自ら退団したのだ。

もめた原因は左手首故障の「公傷扱い」にある。昨年オリックスに入団したノリだが、春先からケガの連続だった。開幕前の右足肉離れに始まり、左手親指の捻挫、古傷である左手首の故障、さらには右手首の故障。散々なシーズンを送っていた。本来なら治療に専念したいところだったが、チームの戦力不足から彼はケガを押して試合に出場。それもむなしく、チームは5位と低迷。ノリ自身の成績も振るわず、打率.232、12本塁打と期待を大きく裏切った。

そのオフ、彼は契約更改で「公傷」というものを球団に訴えた。『ケガしてたのに試合に頑張って出続けた。だから給料のダウン幅をもうちょっと少なくしてほしい』という訴えである。しかしオリックスはそれを認めず、交渉は決裂。トレード先を探すも、相手が見つからず断念。最終的にノリは自由契約となったのである。

そもそも公傷制度というものは、プロ野球全体の制度という形では存在せず、各球団の裁量に任されているのが現状だ。例えば、ロッテは公傷自体を認めていない。しかしその一方、巨人の高橋由伸選手は公傷を3度も認められている。オリックスの平野恵一選手はフェンスに激突してまでボールを追い、全身打撲の大ケガを負ったが、公傷は認められなかった。このように、球団によって甘い公傷認定もあれば、平野のような厳しい査定まで存在するのだ。

中村紀洋の場合、争点となった左手首のケガは昔からの古傷。死球により悪化したとはいえ、自己責任の部分も大きい。プロスポーツの世界には古傷なんて誰にでもあるもので、それが悪化したからといって球団に公傷を訴えるべきではない。元近鉄の監督で野球解説者の鈴木啓示氏も「『無事是名馬』で、優れた選手は故障に強い。中村には成績不振をケガのせいにし、公傷にしてくれとは言ってほしくなかった」と苦言を呈している。故障はしっかりと治してからシーズンを迎えるのがプロとしての責任。それは以前、彼自身の口からもよく聞こえた言葉だった。

彼が球団に言いたかったのは単に「お金をくれ」ということじゃなく、「オレみたいな選手が公傷扱いになれるよう、制度として導入しろ」に近いものだったのだろう。しかし、スポーツは身体を使う仕事であり、言い出すとどんなものでも公傷になってしまう。球団はよほどのことがない限り、ケガを「公傷」とは認められないのが現状だ。公傷制度を訴えるなら、一つの球団に訴えるより、選手会を通じて連盟に訴えるなど、他に方法があったのではないか。「退団」をちらつかせてまで公傷を訴えたノリだが、まさか本当に退団になってしまうとは、彼自身も予想外だったろう。

彼は「お金じゃない」と言った。では何なのか。この発言は、選手生命が絶たれかねない状況での“苦しまぎれの一言”だったのだろう。公傷とは労災保険みたいなものであり、結局は「お金である」である。お金でもめて退団した彼が、それでも「お金じゃない」と言うのは正直よくわからない。ノリがもし、「公傷を認める球団にしか入団しない」というスタンスだったならよく分かる。しかし、彼はそうではなかった。果たして中日ドラゴンズは、昨年のノリような事例に対し「公傷」を認めるだろうか。ノリがオリックスを退団した理由と、中日に入団した理由は、全くリンクしていない。彼の支配下選手登録が、他の中日選手に悪影響を与えないことを祈る。

2007.03.25 | スポーツ | トラックバック(0) | コメント(2) |

先日は私のブログの方を見て頂きありがとうございました。

確かに球団によって公傷の扱い方が違うのは問題ですね。
また、今回でいえば中村選手が代理人を使っての交渉だったのも引き金の一つだったのかもしれません。現にオリックスとの交渉決裂後にその代理人との契約を打ち切ってますから・・・。

何はともあれ、野球界でゴタゴタはもう勘弁ってのがすべてのファンに共通の気持ちではないでしょうか。

2007.04.03 12:14 URL | NEG #hE4kmW4M [ 編集 ]

>NEGさん
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、代理人交渉というものも考えなければいけませんね。やっぱり直接交渉とは伝わり方が違いますから。でも、交渉の駆け引きという面では選手は素人ですから、ビジネスのために代理人を使おうというのもよくわかります。代理人に交渉を任せるのではなく、あくまでも同席くらいの方が良いのかもしれませんね。

私も、もうゴタゴタは見たくありません。

2007.04.10 23:13 URL | エツ #- [ 編集 ]












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