上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

おなじ話(ハンバートハンバート)
先日、梅田HEPホールでのライブに行ってきた。フォーク、カントリー、童謡などの要素を取り入れた、いわゆる“ゆる~い系”音楽の男女デュオ。ボーカル佐野遊穂の透き通った声と、ギター佐藤良成のダミダミした声が妙にマッチし、どこか懐かしく、妙に切ない、独特の雰囲気を漂わせるユニットである。

ハンバートハンバートの歌詞には、多くの曲に「さようなら」というフレーズが使われている。楽しげなメロディーでも、どこか淋しい雰囲気が見え隠れする。アコギやマンドリン、バイオリンの古めかしい音色が、その雰囲気づくりを助長しているよう。

この『おなじ話』という曲は、彼らの作品のなかでも特にその雰囲気が感じられる曲。男女が会話をするように、「どこにいるの?」「窓のそばにいるよ」「何をしてるの?」「何にもしてないよ」「そばにおいでよ」「今行くから待って」と同じような会話を繰り返す。男女にはよくある会話。無意味なようだが、実はすごく意味のある会話。

曲の後半から、物語は悲しい方向へと向かう。「話しをしよう」と男が語りかけても、女からの返事はない。二人の距離はどんどん広がり、ついに「さようなら」という言葉。きれいにハモった歌声と、それを乗せた心地よいメロディーが、逆に悲しい雰囲気を演出する。突然の別れではなく、ゆっくりと別れていく二人を描いており、聞き終わってからじわじわと味わい深くなっていく。


宝石(タテタカコ)
私が名作だと思う映画のひとつ『誰も知らない』の挿入歌。彼女の曲はハンバートハンバートとはまた違った雰囲気があり、時には上品で、時には突き刺さるようなショッキングなメロディーを奏でる。すべてがピアノの弾き語りで、何となく学校の音楽の授業を思い出させる。合唱コンクール(私の母校ではこう呼んだ)で歌いそうな曲が多く、どこか懐かしさのようなものを感じる。しかしその反面、何か恐ろしい感情を覚えてしまうのも彼女独特の特徴。

『宝石』は彼女が高校生の時に書いた歌らしい。暗闇の世界に取り残された自分が、恐怖やもどかしさやの中、自分でも分からない「何か」を訴えようとしているようだ。淋しさのなかにもトゲがあり、いわゆる“メッセージ性”というものを強く感じる。まるで少年・少女の奥に秘められた感情を吐き出しているよう。『誰も知らない』の是枝監督が挿入歌として強く希望したのもよくわかる。

彼女の曲には「楽しい」という雰囲気はあまり感じられない。この『宝石』もそう。明け方や夕暮れ、真夜中といった、哀愁のある風景がよく似合う。「だれもよせつけられない 異臭を放った宝石」。このような独特の言葉のチョイスが、彼女の世界を構成している。頭の中で物語がイメージされるような“光景”を描くことができる不思議な音楽だ。もはや音楽というより、小説を読んでいる感覚に近い。


こんにちは またあした(コトリンゴ)
月桂冠『つき』のCMソング。消えてしまいそうにささやく声で、ほんわかするラブソングを歌う。彼女は昨年の秋にこの歌でCDデビュー。なんでも、坂本龍一のラジオ番組にデモテープを送ったところ、その才能を見出されてデビューが決まったという。ボリュームを少し大きめにしないと聞こえない、妖精みたいな優しい声。

「何でもないような事が 幸せだったと思う」と歌ったTHE虎舞竜の『ロード』のように、この歌も“何気ない”“ささやかな”幸せを歌っている。当たり前のような「こんにちは」「おやすみ」という挨拶の中にも大きな幸せが詰まっている。恋愛を悟ったような歌詞である反面、子どものように純粋な気持ちも存在する。何か、原点回帰の大切さというか、純粋な感情のすばらしさというか、そんなことを考えさせられる歌である。

この歌は“何気ない小さな幸せ”がテーマのようだが、歌詞の中には「地球のはて」や「広い宇宙」という“何気ない”とは対極の言葉も使われている。この大きな言葉が“小さな幸せ”の存在をより小さくし、その大切さをより大きくする。さらには、その幸せをより身近に感じさせる。跳ねるようなピアノに合わせて、楽しそうにメロディーをささやき、まるで思春期の少女が書く日記のよう。聞いているだけで、もうニンマリ。

2007.03.29 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) |

 トラックバックありがとうございました…。
 タテタカコさんの新しいアルバム買いました。「アルゼンチンババァ」はまだ観てませんが主題歌の「ワスレナグサ」も、最初アンデス民謡?と思いましたが、聴いているうちにハマりました。
 “過ちはトウの昔にあり…”ホロリときました。
 

2007.03.31 14:00 URL | ウツ子 #- [ 編集 ]

>ウツ子さん
どうも!
コメントありがとうございます!

この民謡っぽさ、いいですね。
僕も、『ワスレナグサ』ごっつい聴いてます!
原型はおっしゃるとおり、アンデス民謡らしいですね。
また宜しくお願いします。

2007.04.02 21:17 URL | エツ #- [ 編集 ]












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://sons.blog4.fc2.com/tb.php/115-f2b7e3a8

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。