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あと約20日も経てば、私は27歳になる。
その記念すべき日の前日、ある有名商品がめでたく20歳を迎える。誰でも一度は楽しんだことがあろうテレビゲーム、スーパーマリオブラザーズだ。発売元の任天堂では生誕20周年を記念して、同ソフトを当時のまま楽しむことができるゲーム機「ゲームボーイ ミクロ」なるものを、記念日である9月13日に発売する。粋なのはそのゲーム機の色だ。初期のファミリーコンピュータのコントローラーを彷彿とさせる、赤と薄い金の組み合わせ。当時のユーザーには涙ものの商品である。私はこの「スーパーマリオ」が発売された当時はまだ小学生で、当然ながらバリバリのファミコンユーザーであった。だからこそ今回の20周年記念には、それなりに時代の変化を感じ、懐かしさや郷愁のようなものを感じている。

当時のファミコンは定価が14,800円。今のように割引販売をしてくれる“ゲームショップ”は存在せず、おもちゃ屋では定価販売が基本だった。小学校低学年の子どもにとって、この価格はかなりの額であることは言うまでもない。私は「親に買ってもらう」ことがファミコンを手に入れる最大の近道だと考えた。

ある年の誕生日のことだ。
私「ねえ、誕生日にファミコンのカセット買って」
母「え?あんた本体持ってへんやん。カセットだけ買っても遊ばれへんよ」
私「ええねん、○○くんの家に持って行って遊ぶねん」

その発言を不憫に思ったのか、母は予想通りファミコン本体を買ってくれた。作戦勝ちである。今思えばひどいガキだったなあと思うが、当時の私や友人のファミコンに対する熱狂ぶりはかなりのものだった。遊ぶときは何よりもまずゲーム。「○○くんはカセットを5本持っていて、■■くんは来週あのソフトを買うらしい」などという情報がクラスを駆けめぐり、挙げ句の果てにはゲームを開発する企業のことまで調べ上げた。そんな奴らの会話には、小学生らしさのかけらも見あたらなかった。

「スクウェアって少人数の会社やのに良いゲームつくるよな」
「そうやな、チーム制がうまくまとまってるらしいで」
「ジャレコってどう思う?」
「う~ん、老舗やけど隙間を狙いすぎてる感じがする」
「確かに。一つでもヒットを出せば、テクノスジャパンみたいな戦略ができるのに」
「徳間書店なんか完成度高いソフトつくるのに、ヒットないよな」
「でもあそこはファミコン専門誌があるから儲けてるで」
「なるほど。オレ個人的にはデータイーストに頑張ってほしいな」


マイナー企業の名前がこれほど挙がる会話も珍しい。まるでどこかのサラリーマンのような会話だ。しかし良く言えば、私たちはゲームを通じて「企業」というものを学んだのである。簡単にではあるが、経営戦略というものを考え始めたのだ。ファミコンがなければ考えようとも思わなかったことだろう。「ファミコンばっかりやらんと、勉強しなさい!」という小言はよく母親から頂いたが、今思うとそのファミコンも一種の社会勉強であったのだ。当時は大企業も中小企業も、ビッグビジネスのチャンスになりうるゲーム開発を「我も我も」と行っていた。だからこそ様々な規模の企業を知ることができ、様々なタイプの経営戦略を学ぶことができたのだ。

しかしここ数年、状況は変化してきている。ファミコンの時代に活躍したゲーム会社は倒産が相次ぎ、ゲーム産業からの撤退や企業間の合併・吸収が後を絶たない。背景には不況ももちろんあるが、「向上するハード(ゲーム機)の性能」と「ハードの多様化」が存在している。中小企業は、ハイレベルなグラフィックが当たり前になっていく時代についていけず、どんどん増えていくハードに対応できなくなっているのだ。最近では大手の合併も多くなり、有名どころでは2003年、ともに大手であるスクウェアとエニックスが合併。合併したスクウェア・エニックスが今年さらに老舗のタイトーを買収するらしい。さらにはバンダイとナムコが9月に経営統合するほか、タカラとトミーも来春に合併するなど、ゲーム業界の再編はどんどん加速している。ゲーム業界は「大手」だけになってしまうのではないか、とまで言われている。

この懸念は、どうやらこのままでは実現してしまいそうだ。大企業から中小企業まで、様々な企業の業界戦略を見ることができた時代は、すでにもう終わりを迎えている。もちろんゲーム産業で最も大切なのは「おもしろいゲームをつくること」。それは昔も今も変わらないのだが、何か淋しさを感じるのは私だけだろうか。小企業が大ヒットゲームソフトを制作し、一攫千金を手にする姿を、今の小学生は決して見ることができない。20年前に見てきた企業が、揃って仲良く企業名を合体させる姿なんて・・・私はあまり見たくない。

2005.08.26 | 世の中 | トラックバック(2) | コメント(0) |












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