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【誰も知らない】 10点
素晴らしい。満点です。
様々なことを感じさせる映画。「目は口ほどにものを言う」という言葉がありますが、この映画はまさにそれです。4人の子どもたちの行動や細かい仕草が、様々な感情を伝えてきました。是枝裕和監督は子どもの気持ちをよく理解してるなあ~と最初は思っていたのですが、恐らくそうではないですね。彼は、自分自身が子どもの頃に抱いた感情を心の奥底に刻んでいたのでしょう。それを、今回の映画の中で具現化しただけ。そうでないと、これほどまでにリアルな描写はできないと思います。あと、この映画は子どもの演技力の高さが話題になりましたが、これはスタッフの力が大きいです。子どもを身構えさせない状況をつくり出した、スタッフの作戦勝ちの部分が大きいのではないでしょうか。

母親に敢えて人間味を持たせたことも良かった。言ってみれば母親は、この映画では「悪者」に当たる存在なんですが、子どもたちにとってはどれだけ悪者でも自分の親であることに変わりはありません。許せないけど頼りたい、甘えたい存在であることを伝えたかったのでしょう。「世の中ってヒドい人がいるなあ~」で終わらせず、観ている人に「あなたはどうなん?」と問いかける内容になっています。これは母親をはじめ、出てくる役の中に「冷酷な人」が一人もいないことがそうさせているのだと思います。それぞれの役の立場が、観ている人それぞれに当たるんです。残酷ですけど、希望に満ちた映画でもあると思います。ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

この映画は実話を元にしているらしいのですが、実際の事件とはかなり違う部分があります。事件をモチーフにしているだけで、事件をそのまま映画化したわけではないのです。「事実と違いすぎる」と言う人もいるみたいですが、実話は実話通り映画化しなきゃいけないなんてルールはありません。「伝えたいこと」を伝えるためには、表現なんて自由でしょ。とにかく、これは素晴らしい映画。今まで観た映画の中で5本の指に入ります。


【ロード・オブ・ザ・リング】 2点
最後まで観ることができませんでした。
それは、全く面白みを感じることができなかったからです。178分もある映画は、相当な面白みがない限りどこかで退屈になります。この映画はもう前半から退屈でした。この映画のどこがおもしろいのでしょう?どうして人気があるのでしょう?真剣に聞いてみたい。こんなんやったら家でドラクエでもしてる方がオモロイっしょ。

観てると、「ハリーポッター」とかその類と同じに見えてくるんですよ。主人公を保護する映画。「どうせ主人公は死なへんのやろー」「主人公やから助かるんやろー」「主人公やから幸せな結末になるんやろー」みたいな目で見てしまうんです。最後まで観たわけではありませんが、どうせそうなるんでしょう。ファンタジー系は世界が現実と離れすぎていて、「何でもアリ」感があるからあまり好きではありません。都合良く魔法を使ったり、道具が出てきたり。ストーリーのさじ加減が作者の思いのままなんです。縛りがないから観ていておもしろくない。ある程度の縛りは、緊迫感や緊張感を出すためにも絶対に必要です。ガキを対象にした映画には縛りがユルユルになる傾向がありますね。

今まで見た映画で途中で観るのをやめたのは「ハルク」以来2作目です。あの映画もキツかった。「金返せ!」って思いました。まあ、見に行った僕が悪いんですけど。


【運動靴と赤い金魚】 6点
まあまあおもしろかった。
ただ、これを観て「泣けた」と言う人がいますが、これは泣くような映画じゃありません。僕はこの映画をコメディーだと思います。親の価値観と子どもの価値観をおもしろおかしく描いていて、なかなか楽しめました。

イランの映画は初めて観ましたが、なかなかゆる~い空気が漂っていて好きです。前半に兄と妹が何度も靴を貸し借りするシーンはエエ感じでした。客観的に見るとどうでもいいことに必死になっている子どもは、見ていてなかなかオモロイです。「貧乏」「子ども」を題材にしたところは「誰も知らない」と同じですが、見せ方が全く違う。でも、「子ども」の本質はどちらも同じで、どちらも上手く描けていると思います。

ただ、最後の方はなんかグダグダでしたね。もう少し違うラストシーンにした方が良かった。あと、兄と妹の学校の時間帯がぜんぜん違うことが理解できなかった。日本が舞台だったらあんな形で靴の貸し借りを行うなんてできません。イランでは普通なんでしょうか。観ていて「!?」と思いました。その辺は僕が知識不足なだけかもしれませんが。


【猟奇的な彼女】 4点
キツいっすね。
基本的にサブすぎます。特に前半は、ギャグのようなものが多く出てきますが、全く笑えません。韓国人はこんなギャグで笑うんでしょうか?真剣なシーンとコメディーのシーンの切り替えが見事なくらいに中途半端なことも笑えない理由の一つでしょう。「え?今のってギャグ?真剣?」って思うことが度々ありました。だから真剣なシーンも緊迫感が無く、終始ぬる~い雰囲気が漂っていました。「あ~もう観てられん!」と何度も思いました。キツかったです。

「猟奇的」な女性に恋をするという設定なんですが、言うほど猟奇的とも感じませんでした。主人公の男が弱すぎるんです。あんなに弱くてショボくてサブい男やったら、そりゃ殴りたくもなるわ。あと、理解できない状況が多すぎる。遊園地で脱走兵と出会うのをはじめ、細かいところで意味不明なシチュエーションや意味不明な行動が多かった。しかも、そのシチュエーションや行動が笑える内容ならいいんですけど、「??」と思うだけで何の効果もない。「韓国ではよくあることなん?」とさえ思ったりしました。たぶんスタッフだけで盛り上がってたネタなんでしょう。内輪ネタに近いですね。結局は「撮りたいシーンありきの映画」っていう感じがしました。だからストーリーの流れ方も変なんです。テンポが良いようで、実はすごく悪い映画です。

ただ、ラスト30分くらいは自然な流れで良かったと思います。初めからこういうノリで作った方が良かったのでは。前半と後半のギャップがありすぎて、終わった後は何とも言えない気分になりました。ある種、心には残りましたね。最後に、前半の地下鉄のシーンで、ゲロをあんなにもリアルに描かなくても良かったのではないでしょうか。気分が悪くなりました。ホンマ、よく分からんことが多い映画です。

2005.09.06 | 映画 | トラックバック(3) | コメント(5) |

こんばんは、旧ブログのTBからお邪魔しました。
邦画の中でも久々に凄いのを見せてもらったなという印象です。仰るように実際の事件をそのまま映画化する必要もないし、ある意味実際の事件よりも残酷な含みを持ったエンディングだったように思います。
FC2に引っ越したので新ブログからTB返させて貰います、またよろしくどうぞw

2005.09.07 01:30 URL | lin #- [ 編集 ]

>linさん
TB&コメントありがとうございます!
確かに、残酷さはかなりある映画ですね。実際に残酷な映像はなかったのに、ここまで残酷と感じさせるのはすごいと思います。邦画では久々のヒットですね。
また宜しくお願いしますね。

2005.09.07 08:28 URL | エツ #- [ 編集 ]

うまいこと何にも言えないけど、私も「誰も知らない」かなり大好き。ハマってしまった。
なんだかあの雰囲気がたまらなく好き。
西巣鴨っていうのは、私のおばあちゃんちがあるし、明君もおそらく私より一つ年上くらいってことがあって、勝手に身近に感じてます。
あのリアルな感じが胸をきゅんとさせます。
是枝監督はわざと子ども達に台本を渡さなかったらしいです。だからあんな自然な感じなんだろうね。
あの4人の子どもたち全員が愛しくてたまらないです。
早くDVD貸してください。

2005.09.08 22:49 URL | sayo #- [ 編集 ]

>sayoさん
あの事件を忠実に再現した映画ではないんですけど、やっぱり、実際の年と近かったり馴染みのある土地で起こった事件なら特別な想いが沸き上がるんですね。リアルな演技をさせるための状況づくりが絶品だと思います。大人と子どもの関係を深く考えさせられる良い映画でした。
DVDは来週持ってきます。

2005.09.10 10:03 URL | エツ #- [ 編集 ]

初めまして。
通りすがりの者です。
批評をするのは勝手です。
しかしファンタジーに関して貴方の文章では全てのファンタジーが都合が良い展開だから嫌いだ、としか取りようがありません。
好きも嫌いも個人の自由です。
しかしファンタジー全体が貴方の言う縛りがないわけではありません。
では、長々と失礼致しました。

2008.10.11 16:40 URL | 1 #- [ 編集 ]












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『誰も知らない』 DVD
とてつもなく美しく、悲しい映画である。母親に置き去りにされた、4人の子供たちの生活を、カメラは淡々と切り取っていく。なんとも救いようのない物語であり、悲劇的な結末を迎えるのだけれど、子供たちの自然な表情が、この映画に生命を与えているのだと思う。是枝監督の優

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