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先日、久しぶりにNHK紅白歌合戦というものを観た。相次ぐ不祥事や受信料支払い拒否の問題など、悪い話が絶えなかったNHKは、この紅白でどう巻き返しを図るのだろう。と私は密かに楽しみにしていた。フタを開けてみると、話題の多い歌手・司会者・審査員の起用や数々のお笑い芸人の登場など、あの手この手で盛り上げる演出。正直なかなか楽しかった。しかし終わってから思うと、記憶に残ったのは数々の演出やトラブルのことくらい。肝心の歌手や歌についてはほとんど心に残っていなかった。恐らく紅白歌合戦なんて毎年こういうモンなのだろう、と変に自分の中で納得してしまったのだが、果たしてどうなのか。

紅白歌合戦に限らず、近年の音楽業界は多様化が進みすぎている気がしてならない。「すばらしいメロディー」「抜群の歌唱力」「心に響く歌詞」などという、歌そのものにある要素だけでなく、「個性的なビジュアル」「高いエンタテインメント性」「強烈なキャラクター」「番組タイアップ」「企画モノ」など、歌以外の要素で売れる・売れないが左右されている状況にある。CDがあまり売れなくなり、アルバムはDVDとセットで販売するのが当たり前。「聞く音楽」から「見て感じる音楽」が多くなっている。これも時代の流れだと言ってしまえばそれまでだが、やはり歌手やアーティストは歌だけで勝負してほしい、という思いが私にはある。今回の紅白歌合戦の出演者を見てみても、その流れにマッチして出演している歌手が多かった。歌そのものにある要素のすばらしさで出演している歌手なんて半分以下。ゴリエなんか話題づくり以外の何ものでもない。こんな状態では、実力のある歌手やアーティストも売れるために“キャラづくり”への階段を上り始めてしまい、肝心の歌を極めようとしない方向へ行ってしまいかねない。

私がよく考えることがあるもしこの世にテレビがなかったら、音楽を聞ける媒体がラジオだけだったら、現在の日本の音楽業界はどうなっているだろう。“エロカッコイイ”で売り出し中のあの人も、ファッションなどで若者女性からカリスマ的な人気を誇るあの人も、男前ばかりを集めたあのグループも、今よりも売れないどころか、音楽界にいるのかどうかすらも怪しいところだ。そうなれば恐らく、歌の本質を極めようと努力している歌手やアーティストが中心にブレイクする世の中になっているだろう。現在の音楽業界は、視聴者に「歌の本質とは何か」をわかりにくくさせている状態にあるのではないだろうか。

話は少し逸れるが、最近のお笑い番組はいちいちテロップが出る。お笑い好きな視聴者はこのテロップをかなりうざったく感じるのだが、何も考えていない視聴者はこのテロップのお陰(?)で「どういうネタをしているか」「どこがオチなのか」「どこで笑ったらいいのか」を感じ取っている。言ってみれば“感受もやしっ子”なのだ。そんなテロップが当たり前になると、テロップなしでは話の流れのタイミングを掴めない、インプット下手クソ人間が増えてしまう。逆に言えば、そんな視聴者が多いから、テレビ局はテロップを入れたがるのだ。

現在の音楽業界もこれと似たような状況だと私は思う。ビジュアル、キャラクター、タイアップなど、本質とは違う要素で売れるアーティストが多くなっている。すると、リスナーはメロディー、歌唱力、歌詞などの「歌の本質」が見えにくくなる。見た目に頼り感受性の低い『インプット下手クソ人間』への道が始まってしまう。歌詞やメロディーだけでは「すばらしい歌」であることを判断できず、その周りにあるキャラやビジュアルに頼ってしまうのだ。逆に言えば、そういうリスナーが多いから、レコード会社はビジュアルやキャラを濃くしたがるのだ。“ビジュアル系”なんてまさに象徴的。「俺たちは音楽の本質じゃなく、見た目だけで勝負しますよ~」と言っているようなモンである。そんなバンドのCDを買う人の気持ちが、私には全くわからない(DVDなら二百歩譲ってわかるが)。

「このままでは音楽業界がダメになる」と思っているわけでは別にない。実際、音楽の本質がすばらしい(と私が感じる)歌手やアーティストも多く、誰が売れようが、誰がテレビに出ようが別に関係ない。音楽は好きずきである。ただ、『インプット下手クソ人間』が増えることはあまり良くない傾向であると思う。音楽の本質はやはりビジュアルやキャラクターではない。それをわからない人が多くなり続けては、日本の文化レベルにも支障が出てしまう。こうなったら思い切って、2006年の1年間はテレビ禁止条例でも制定し、施行してみてはいかがだろう。私は推進します。

2006.01.04 | 音楽 | トラックバック(1) | コメント(4) |

美空ひばりさんが好きです。
歌詞を覚えないのはプロとしてどうかと小一時間問いつめたくなります。


それだけです。はじめまして。

2006.01.07 17:41 URL | 介 #- [ 編集 ]

>介さん
初めまして。美空さんは僕も好きです。静と動の歌いっぷりが見事ですよね。今後ともよろしくです。

2006.01.07 22:27 URL | エツ #- [ 編集 ]

洋楽ですが、70年代後半に「The Video kills RadioStar」って曲がヒットしました。MTVが放映され始めたちょうどその頃です。この曲は現在の音楽業界を予見していました。エツさんが感じている様に、音楽の良さよりパフォーマーのビジュアルが売り上げを決めてしまう世界です。いい音楽はアンダーグラウンドに追いやられ、テレビ中心の音楽業界はほとんどキッズミュージックが占める。いくら歌が上手くても顔がブサイクだと発表の場も狭められる(MISHAも整形しなくてはならない訳です)現在少しはビジュアル中心の音楽業界への反動があると思いますが、テレビ業界の音楽への接し方が変わらない以上音楽業界は二極分化、さらに細分化してしまうでしょう。僕は耳で判断します。

2006.02.02 16:41 URL | Ron #- [ 編集 ]

>Ronさん
そうですね、おっしゃるとおり。このままいくと、耳で音楽を判断する人間はどんどん少なくなっていくでしょうね。「The Video kills RadioStar」は存じ上げないですが、チェックしてみます。

2006.02.04 22:27 URL | エツ #- [ 編集 ]












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「こちら、事件現場です。警察発表によりますと、犯人の男はこちらの一軒家で祖父母と共に暮らしていたと言います。十年前に一度結婚したことがありますが、三年前に離婚してからは実家であるこちら、私の後ろに見えます豪邸に戻り、仕事にも就かず暮らしていたようです。両

2006.01.27 11:34 | 瓦版CARAVAN

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