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原油高による燃料費高騰がどんどんひどくなってきている。石油情報センターが先日発表した石油製品市況の週間動向調査によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は1リットル当たり136円。安い頃の相場がいくらぐらいだったか忘れてしまうくらいの悪状況だ。こうなると、車に乗る人が減っていくだけでなく、車の乗り方までもが変わってきてしまう。急ブレーキや急発進、アイドリングを控えるなど、できるだけ燃費の良い運転をしようとする人が増えてくるのではないか。

「運転が上手い人は燃費が良い」という言葉を何度か聞いたことがある。この言葉の本意は先ほど書いたような「急ブレーキや急発進などを控える人」が、イコール「運転が上手い人」だということである。これについてはそれなりに納得しているのだが、「上手い運転」とはそれだけのことではないはず。では、そもそも「上手い運転」とはいったい何をもって言うのだろう

大学時代、ある友人の運転する車に乗っていた私は、次のようなシーンを目の当たりにした。駐車スペースへの車庫入れはするどい動きで一発成功。左折はスピーディーで巻き付くような動き。高速道路では140キロオーバーで目的地まであっという間。この運転に対し、同乗していた別の友人が「○○って、めっちゃ運転上手いなあ!」と言った。これを聞いた私は、その言葉にあまり納得できなかった。私の感覚で言うと、その人は「ハンドルテクニックが優れていて、リスクを恐れない運転をする人」であり、必ずしも「運転が上手い人」とは限らないと思った。

では「運転が上手い」とは何か。
その一つは、マイナス要素の少ない運転をすることだと思う。例えば車庫入れ。何度も切り返しをしてしまう車庫入れだと時間的にも気分的にもマイナスになるが、だからといってするどい動きで入れる必要もない。むしろ速い動きだと、ミスして隣の車などにぶつけてしまう可能性がある。運転手本人は自信満々でミスなんてしないと思っていたとしても、同乗者がその不安を感じてしまうだけでもマイナスポイントである。安全に、かつスムーズにできればそれで満点なのだ。細かいことを言えば、左右の他の車との間隔を、同乗者や自分が出やすいように調整できていればなお良い。右折・左折や車線変更などの「ハンドルさばき」が関係する作業に関しては、どれだけ同乗者が何も感じず乗っていられるかどうかが重要である。「荒い運転」と「上手い運転」は紙一重だと言う人もいるが、それは違うと思う。「上手い運転」の条件には、「荒くない運転」も含まれている。

従って、同乗者が「上手い!」とも「下手クソ!」とも感じないような、何も感じない自然な運転こそが「上手い運転」だということになる。これはひと言で言うと「基本に忠実で安全な運転」。交差点を時速○キロで入って○メートル前でウインカーを出してバックミラー見て・・・てな感じ。それ以上のことを無理にする必要は全くない。むしろそうすると「上手い運転」から遠ざかってしまうように思う。JR西日本の脱線事故なんて、その辺の価値観が狂ってしまっていたから起こったようなもんである。まあ、あれは競合との競争意識もあったのだろうが。

そして「上手い運転」の二つ目は、状況判断ができる運転である。どの道順で行けばスムーズかどうかの判断、どの車線で走ればスムーズかどうかの判断、渋滞の際の対応、後ろに車を引き連れて誘導する際の運転、迷った時の対応などがそれに当てはまる。ハンドルテクニックなどの技術的な部分ではなく、頭の能力の部分である。ただ、これができていても、何故か「運転が上手い!」という評価にはあまり繋がらない。「運転の上手さ」はどうしても技術的な部分に目が行きがちで、状況判断のように目に見えない能力は「運転の上手さ」として見られない人が多いからである。しかし、これはれっきとした「上手さ」であると思う。

以上の2つが私の思う「運転の上手さ」である。
簡単にまとめると「安全で臨機応変な運転」ということだ。

自動車運転免許証を持っている人は誰もが教習所に通い、ある程度の技術的レベルや状況判断レベルを向上させて免許を手にしている。そういう意味では、ある程度「運転が上手い」と判断されたとも言えるが、それはあくまでも車を動かすための技術や判断が“最低限のレベル”に達したに過ぎず、そこから向上させるべき能力(技術とは限らない)はまだたくさんある。しかしその向上の方向性を勘違いしてしまうことによって、逆に「上手い運転」から遠ざかってしまうのだ。できることなら、そのような運転意識のようなものももっと教習所で教えてあげてほしい。全員がぶっ飛ばす道路よりも、誰もが事故を起こさない(従ってそれによる事故渋滞も起きない)道路や、誰もが臨機応変に運転できている道路の方が、間違いなく素晴らしい状態であると思うから。

2006.05.12 | 世の中 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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