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秋田県藤里町で起きた小学一年の米山豪憲君殺害事件。豪憲君の二軒隣に住む畠山鈴香容疑者が先日、死体遺棄容疑で逮捕された。殺害についても自供を始めており、殺人容疑で再逮捕されるのも時間の問題だろう。豪憲君の殺害には、4月に水死体で見つかった娘・彩香ちゃんの死が何かしら関係しているものとみられている。しかしどんなに同情できる理由であっても殺人は殺人。畠山容疑者は悪者であり、罪を認め償わなければならない。それは世の中の基本中の基本であり常識。悪いことをした人が罰せられるのは当たり前のことだ。

「人に迷惑をかけることはするな」
子どものころよく親に言われたという人も多いはず。世の中で言う「悪いこと」とは、ほとんどがこれに該当すると言っても過言ではない。最近でも、有名どころではシンドラー社のエレベーター事件、川崎小3投げ落とし殺害事件、耐震強度偽装問題など、ニュースになっていることの多くは「誰かが誰かに迷惑をかけた」という内容である(殺人なんて迷惑どころの話しじゃないが)。その「迷惑」を引き起こした原因や理由はあまり関係なく、「迷惑をかけた」時点でその人は罪を犯したことになる。原因や理由はその後のはなし。

しかしニュースを見ていると、直接的に人に迷惑をかけた場合でなくても犯罪となるケースがあることに気がついた。例えば、村上ファンドの村上世彰容疑者が行ったインサイダー取引。これは「誰かを傷つけた」「誰かのお金を盗んだ」「誰かを殺した」など、誰かに直接的な迷惑をかけた事件ではない。しかし、世の中では立派な犯罪として成立している。これは、やはり回り回ると「人に迷惑をかけている」につながることが理由である。今回のインサイダー取引事件では、結果的に投資家たちが利益を村上ファンドに持っていかれた格好になった。間接的ではあるが、加害者と被害者の関係が成り立っている。村上容疑者はただ単に「卑怯だ!」という理由だけで逮捕されたわけだけではないのだ。村上容疑者は「お金儲けは悪いことですか?」と記者に聞いたが、それ自体は決して悪いことではない。悪いのは「ルールを破って他人に迷惑をかけたこと」である。故意か過失かで若干違う部分はあるが、どちらにしてもこれは立派な「悪いこと」である。

洋画家・和田義彦氏がイタリア人画家・アルベルト・スギ氏の絵画を盗作したのではないかという問題も同様、被害者・加害者の関係が成り立っていると言える。和田義彦氏がスギ氏の絵画を盗作したことは、和田氏がオイシイ思いをすること(芸術選奨文部科学大臣賞の受賞など)につながるだけでなく、盗作されたスギ氏の絵画の価値が下がってしまうことにもつながる。直接スギ氏に危害を加えたわけではないが、十分迷惑をかけたことにつながっている。他にも、以前話題になった橋梁工事の談合事件でもそう。直接誰かに危害を加えたわけではないが、回り回って「国民の税金が無駄に使われた」ことになった。この事件で言えば、被害者は国民である。

“ルール違反”という犯罪は、一見、直接誰かに危害を加えたという印象を受けない。サッカーに例えると、相手チームの選手を殴って退場させられるのではなく、手を使ってしまって退場させられるようなもの。手を使うことは、直接的には相手に危害を加える行為とは言えない。しかし手を使うと、足しか使わない人に比べてボールを思うように操ることができ、結果的に相手を倒してしまうことにつながる。相手は手を使わないのだから、結果的に相手チームに迷惑をかけていることになる。「セコい!」の裏には、必ずと言っていいほど被害者が存在する。「悪いこと」とは、直接的だろうが間接的だろうが、加害者と被害者が存在する時点で成り立つのだ。

そう考えたとき、私は共謀罪というものはいかがなものかと思う。他人に迷惑をかけることが基本的な「悪いこと」であるならば、それを「考えた」「話し合った」だけでも犯罪になるのはおかしいのではないか。確かに、犯罪行為を犯すことを「考える」だけでも、それが良いことか悪いことかと考えれば、まあ「悪いこと」に当てはまるだろう。しかし、世の中の「悪いこと」の基本は、被害者と加害者が成り立つこと(だと私は思っている)。まだその関係が成り立っていない状態なのに犯罪だとしてしまうのは、ちょっと早すぎではないだろうか。罰せられる対象は明確に「悪いことをした人」であるべきで、「どっちかと言われれば悪いことをした人」「悪いことをしそうな人」は対象にすべきではないと思う。国民の自由がどんどん奪われてしまうことになる。もちろん、この「共謀罪」がもし成立しても「マンション建設に反対しましょっか」みたいな一般レベルの軽い共謀を徹底して取り締まるという可能性は低い。しかし法律として定めてしまう時点で、「被害者・加害者の関係がまだ成り立っていなくても、考えるだけでそれは犯罪だ」と国が言っているようなものだ。

共謀罪成立への動きの背景には、国連の国際組織犯罪防止条約に基づこうとすることが大きく存在している。言ってみれば、締結している120ヶ国の仲間入りを果たしたいのが本音である。テロ対策などの国際犯罪の防止を目的とする国際組織犯罪防止条約を批准するための法整備の一環に過ぎないことは私も承知しているのだが、与党の改正案はとても国際犯罪防止だけを目的としているとは思えない内容だ。与党が民主党案(与党案に比べて軽い内容)を“丸飲み”するという異例の事態になっているが、秋の臨時国会でまた“吐き出す”(=修正する)というウワサもあり、これに関してはまだどうなるかわからない。

いずれにせよ、本当の「悪いこと」のみを罰する世の中をつくっていかなければ、どんどん日本は住みづらい国になってしまう。子どものころ親に言われた「人に迷惑をかけるな」は、「人に迷惑をかけることを考えるだけでもダメだ」に変わってしまうのだろうか。

2006.06.18 | 世の中 | トラックバック(3) | コメント(1) |

いつもUP頑張っていますね。これからも拝見させて頂きます。

2008.10.16 16:10 URL | #- [ 編集 ]












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2006.06.20 00:17 | One And Only

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2006.06.20 00:39 | はずれ刑事慎重派パート3

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2006.06.20 06:35 | zara's voice recorder

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